Web系の企業では複数のクライアントから開発の発注を受けて同時に開発を進めることになりやすい。依頼の数だけWebエンジニアがいるような企業ばかりではなく、開発だけでなく運用や保守の仕事の依頼もあることから通常はWebエンジニアの仕事は複数を並列させて行うことになる可能性がある。
慣れないうちはいくつもの仕事が入り乱れてしまって理解が追いつかなくなってしまいやすい。結果として取り違えによって些細なミスをしてしまうと、同時に二つの仕事でミスをしてしまうことになっていたたまれない状況に陥ってしまう。そのような苦労を重ねながらだんだんと仕事に慣れていき、いくつもの仕事を同時並行でこなせるようになっていくのが一般的である。
Webエンジニアの数が不足している現場ほど並列させなければならない仕事の数が多くなりがちであり、頭も並列回路にして常に動かさなければならない大変さがあることは否めない。
しかし、それだけ達成感を得られる機会が多いことからやりがいもある。
そして、本来なら複数人分の仕事をこなしていることから経験や技術を身に付けていくことができる。Webエンジニアを全体として見ると給料はそれほど高くはないが、人手不足になっていて仕事をいくつも同時にこなさなければならないような現場ではいい待遇を与えられたり、経験を積んだおかげで実力を認められ重要な役割を任せられたりすることがあり、それが給料にも反映される場合がある。
それも合わせてやりがいと捉えることにより、並列で仕事をするのに慣れるまでの苦労にも耐えていけるようになりやすい。